[faqs style="accordion-grouped"]

創造の実質に関する質問

人々はまず、火(熱)をエネルギーと理解しますが、実は、エネルギーは様々に形が変わります。太陽は大きなエネルギー源であることは確かであり、熱エネルギー、光のエネルギーを供給しています。しかし、エネルギーは様々に姿を変えることが出来るのです。

ガソリンは燃えて車を走らせるエネルギー、すなわち運動エネルギーに姿を変えます。木と木を激しくこすり合わせると、遂に火が付くのは、回転(運動)エネルギーが形を変えて木が火、熱エネルギーに変換されるために点火されたということなのです。木という物質・地はエネルギーの一つの形であり、燃える火にも姿を変えることが出来るのです。水力発電は、高いところにある水が下に落ちることで、高いところ「位置エネルギー」が電気エネルギーに変換されます。

2011年、3月11日の福島原発の事件以来、日本を中心にして世界中で問題になっている原子力ですが、原子核には汲み尽くせない大きなエネルギーが秘められた状態で、全宇宙を主が創造なさったのです。放射性同位元素や原子力については、別の項で説明いたします。

もちろん、エデンの園は実在しました。そして、聖書に書かれている通りの素晴らしい園でした。しかし、ノアの大洪水によって、地球の全面が水に覆われ、地形が完全に変わってしまいましたから、エデンの園がどこにあったかは今日では分かりません。園から流れていた川の名が、現在メソポタミア文明に関わりの深い、ヒデケル(チグリス)川とユーフラテス川と一致するからといって、エデンの園がメソポタミアにあったとは限りません。

ノアの洪水によって創造された地球は滅びましたから、チグリスやユーフラテスもこの時点で消滅しました。しかし、洪水後、ノアの子孫たちが新しい土地に入って、故郷の土地を懐かしく思って、そこに新たに出来た川に馴染みの深い名前を付けたのでしょう。

現在、世界の離れた地域に同じ名前の都市があるのも、似たような状況下で生じていることでしょう。例えば、イギリスのオックスフォードやケンブリッジという名前が、移住した人々によってアメリカやカナダでオックスフォード郡という地名が生まれ、ケンブリッジが生まれました。オーストラリアにはリバプール市がありますが、イギリスの地名を採用したものです。

アメリカ・ペンシルバニア州には、イエス・キリストご生誕の都市ベツレヘムという名前を貰った都市があります。アメリカのベツレヘムは1741年にモラヴィア兄弟団によって創設され、初期は同教会の宗教都市として発展したようです。2010年、人口は74,982人と報告されています。

聖書は、生物学的な立場に立ってすべてのことを記しているわけではありません。しかしながら、根粒菌(こんりゅうきん)のように、植物と共生して栄養のやりとりをしている細菌がいますので、おそらく細菌の一部は植物と同時に造られたと考えられます。しかし、創造の初めには「すべて良かった」と書かれているので、害毒を生じる「悪い」細菌やウイルスは、人間の堕落以降、それまで良かったものが変化して生じたと考えられます。

私たちは光というと反射的に太陽光だと思ってしまいがちですが、もとより太陽光ではありません。太陽は光を発する源、すなわち光源であり、ロウソクや電球と同じようなものです。光とは物理学的には、粒子的性質と波の性質の両方を持ったものであると説明されています。光自身を理解出来なくても、光がない状態はよく分かると思いますが、真っ暗闇という状態です。光とは、例えばその真っ暗闇に雨戸の隙間を通して外から差し込んでくる一条の光のようなものを想像して頂くと分かりやすいかも知れません。

「光あれ」は翻訳間に大差はありませんが、問題の箇所は多少差があります。「光があった、光が出来た、光が現れた」という翻訳は微妙に意味の違いがあり、原語はどうか分かりませんが、光が初めからあったという説、光が創造されたという説など幾つかの説があります。また、光はイエス・キリストご自身、シャカイナ・グローリーであると考えている人もいます。しかし、イエス・キリストは万物を創造された方ご自身ですから、「光あれ」という御言葉ご自身であり、それに呼応して現れるなどということはあり得ないと考えます。

初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。この方は、初めに神とともにおられた。すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもない。(ヨハネの福音書1章1節~3節)

創造の時期に関する質問

遠い星の距離の測定は、どのようにして行われているのですか?

「ドップラー効果」を知っていますか?ドップラー効果とは波(音波や電磁波など)の発生源(音源・光源など)と観測者との相対的な速度によって、波の周波数が異なって観測される現象のことです。光源や音源が、近づいてくると短波長側へ、遠ざかっていくと長波長側へ波長がずれます。例えば、救急車が近づいたり遠ざかったりするとき、近付く場合には波の振動が詰められて周波数が高くなりすなわちサイレンの音が高く聞こえ、逆に遠ざかる場合は振動が伸ばされて音が低くなるのと同じです。光の場合は、遠ざかると長波長側、つまり赤い色に変化します。これを「赤方偏移」といいます。

音についてのこの現象は古くから知られていましたが、オーストリアの物理学者、クリスチャン・ドップラーが速度と周波数の間の数学的な関係式を1842年に見出しました。

オランダ人の化学者・気象学者であるクリストフ・ボイス・バロットが、1845年オランダのユトレヒトで、列車に乗ったトランペット奏者がGの音を吹き続け、それを絶対音感を持った音楽家が聞いて音程が変化する事で証明しました。

ハッブルという天文学者は、いくつかの星の観察から、統計的に、星はお互いに遠ざかりつつあること、すなわち宇宙は膨張していることと、星の距離と赤方偏移が比例することを提唱しました。星の光の波長がどれくらい赤方偏移しているかによって、統計的にその星までの距離を推測します。これをハッブル則といいます。

しかし、ハッブル則は仮説であって、証明されたわけではなく、比例定数(これをハッブル定数という)の求め方次第で、遠くの星の距離や宇宙の年齢も変わります。

更に詳しく知りたい方へ

赤方偏移 光のドップラー効果の一例。左が太陽、右が遠方の銀河BAS11のスペクトル。吸収線(暗線)の位置の変移を測定することで光源の視線方向の後退速度を計算できる(Wikipedia)

また、遠い星には周期的に光度を変化させるものがあります。それを変光星といいます。変光星の光度の変化の周期とその星までの距離とが統計的に関係があると仮定して、観測された星の光度の変化の周期から距離を推測することもあります。